「良好なコミュニティ」があり、「資産価値の維持・向上」ができている、「運営分担のバランスが良く保たれている」マンションは住んで維持して良かったところと言えるでしょう。
具体的に良好なコミュニティとは、多様な考え方が存在している中、問題が起きた・起こりそうな時、お互いに率直な意見交換ができ、最終的にはお互いの思いを理解し、意見を集約して問題解決へと進むことができる環境にあることです。
資産価値の維持・向上ができているマンションは、一言で言えば、安全だから安心して暮らせる場所のことです。
安全を確保するには定期的なメンテナンス・チェックが欠かせません。法定点検や定期的なチェックの点検を始め、セキュリティや災害対策の見直し等が行われ、不具合が生じた場合、早い時期に改良できる体制(運営と予算)であり、長期修繕計画も定期的に見直しが行われているところです。
運営分担のバランスが良く保たれているマンションは特定の人に長期的に負担がかかるのではなく、時間の制約がある中で各人ができる範囲で、得意分野や経験した分野で活躍できる場所があるところです。
長年の実績から互いの信頼関係の上にバランスが保たれ、参加すると楽しく、定期的に交代してくれる人がいるから永く続けられていけるという仕組みが必要です。
「良好なコミュニティ」「資産価値の維持・向上」「運営分担のバランスが良く保たれている」の3つを兼ね揃えて実践できているマンションは「マンションの総合力」が高いマンションだと言えるでしょう。
そのようなマンションにするためには、区分所有者・占有者が「自分たちのマンションを今以上に良くしたい」という一つの思いで運営に関心を持ち意見交換を行い、イベント等になるべく参加するという積み重ねが大切だと思います。