マンション居住者間のあいさつは、「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」に続き、天気や気候など当たり障りのない話題でつなげるのが無難ですが、仲の良い相手だと情報交換をするためについつい長話になる場合もあります。
管理組合の活動の中で、あいさつや声掛けは時や場所、相手を考えて、言葉を選ばなければならず、意外に気配りが必要です。
管理人さんや清掃をしてくれる作業者に対して、どの様に接していますか。日常の管理業務に従事する作業者に接したとき、ねぎらいの言葉を掛けたいものです。
一般的に「ご苦労様です」という人が多いようですが、諸説はいろいろありますが秘書検定では、目上の人が目下の人に使うものとされていますので、やや気がとがめます。
「お疲れ様です」と言う人もいますが、目下の人から目上の人に対して使われることが多いとされています。
感謝の気持ちとねぎらいの気持ちを込めて「ありがとうございます」もしくは「いつも〇〇〇して頂き、ありがとう」という言い方がよいのではないでしょうか。
仏教の世界では「ありがとう」という言葉は、「盲亀浮木(もうきふぼく)のたとえ」から、人間に生まれることは「有る」ことが「難しい」、「有り難い」ことだという教えから来ているとされています。ここから他人に何かをしてもらえることは、「有る」ことが「難しい」こと、「ありがたいことです」となり、「ありがとう」となったようです。
他にも諸説はいろいろあると思いますが、他人の行為に感謝の気持ちを表す言葉であることに間違いなく、ねぎらいの言葉だけではなく、あいさつとして使っている団体もあります。
マンションを維持していくには、いろいろな方が関わったくれています。気持ちを込めて従事してくれている方にあった場合には、素直に「ありごとございます」と声を掛けたいものです。